【キャリコン】論述:キャリアコンサルタントの視点
皆さまこんにちは。キャリアコンサルタントの中園久美子です。
本日は問2にあたる、キャリアコンサルタントの視点についてお話しましょう。
■キャリアコンサルタントの視点とはなにか
相談の場面で相談者は自身のお悩みをお話されます。
そのとき、相談者と一緒に悩んでいては相談者のお悩みは解決されません。
また、相談者は私たちにどうにかしてほしい、この状況を解決してもらいたいといって目の前に座っています。
そのためにも、まずは相談者のお話をじっくりお聞きしながら、解決の糸口を探す必要があるわけです。その糸口を探すポイントがキャリアコンサルタントの視点なのです。
■具体的には
私たちはキャリアコンサルタントです。ですから、相談者のキャリア形成の支援をいたしますので、その視点を大切にしていただきたいのです。
例えば、相談者が今の仕事にやりがいをみいだせないと言ったらどうでしょうか。自分のやりがいがよくわからないなら、それを一緒に考えないと相談者のお悩みは解決できないですよね。だからといって「あなたのやりがいはなんですか?」と単刀直入に聞いても、「わからないから相談にきたんじゃないんですか」と言われてしまいます。
とはいえ、相談者がどんなことにやりがいを感じるのか、そこを見いだせたら、きっと生き生きと働くことができるのじゃないかなあと推測できるなら、そこが大きな解決の糸口になるかもしれません。
いずれにしても、理論に基づいたキャリアコンサルタントの経験値や勘が大きく発揮される部分になります。そのためにも、多くの事例を読み、考え、他のキャリアコンサルタントの解決の糸口も知る必要があるのです。
■どのように書くか
そうすると、私たちの経験からくる洞察や勘で事例を読み解くので、独りよがりの見立てになってやしまいかと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
そうならないためにも、逐語に書いてある相談者の言葉をエビデンスに書く必要があるのです。
「相談者は何度もやりがいがよくわからないと言っていることから、仕事へのやりがいを見いだせずにいる」という文章になるわけです。
いわゆる”根拠”です。実際の場面においても、この根拠とともにお伝えしなければ、相談者自身が今後のコンサルティングにyesと言ってはくれません。
キャリアコンサルタントの視点が書けると、最後の問題にようやくたどり着くことができます。問2を手掛かりにそれを埋めるのが具体的方策になります。
具体的方策については、明日またお話いたしましょう。
他のキャリアコンサルタントの解決の糸口をお知りになりたい方はぜひ「論述試験対策講座」にご参加くださいね。
お待ちしております。