【キャリコン】論述:方策は具体的に書く

2022年05月25日

皆さまこんにちは。キャリアコンサルタントの中園久美子です。今日は方策についてお話したいと思います。

■方策とはなにか

方策とは問題解決に向かうための具体的な行動です。問題をずーっと眺めていても何も解決しません。相談者は問題解決のために何から手を付けたらいいかわからないから、キャリアコンサルタントのところへ相談にきているのです。そのためにも、私たちは様々な解決方法を知っておく必要があります。

■行動変容を促す

相談者が問題解決というゴールに達成するためには、いったいどうすればよいでしょうか。
いずれにしても、相談者自身が「行動」しなければ、相談者自身の問題は解決しないですよね。
私たちの役割は、相談者の問題を整理して、どこから手を付けたらいいか優先順位をつけて、具体的に何をすればいいかをアドバイスをすることなのです。

例えば、仕事へのやりがいがわかれば問題解決できそうだと相談者と共有できたら、やりがいを見出すための方法を教えて差し上げます。そのためには、専門家として「やりがいとはなにか」「どうすれば見いだせるのか」といった意味や方法を知っておく必要がありますね。

もちろん、その方法が即座に効果的かというと、人によっても違いますのでやってみなければわからない場合もあります。
とはいえ、論述試験では、今あなたがそのやり方を知っていれば、その効果が高いと思えば、そのように想像しながらきっぱりと書く必要があるわけです。

■想像力は大切

そして、この方策はひとつだけではありませんよね。いくつかの手掛かりを問2で見つけたのですから、見つけた分だけ方策は書けるはずです。そのうえで、順番も重要です。同時にはできませんから。相談者にとってやりやすいことから書いてみましょう。

相談者がやりやすい方策を重ねていくうちに、相談者の思い込みもだんだんと変化していくはずです。ここもキャリアコンサルタント自身の想像力が必要です。

例えば「給料が高い仕事がいい」と一点張りの相談者に、希望の給料の求人を検索してもらうことで、「私の希望する求人はどれも、資格や経験が必要なんだなあ。だとしたら応募は難しいなあ」と気づかれるのではないでしょうか。

私たちキャリアコンサルタントは、相談者の成長する力を信じて関わるわけです。
そのためにも、相談者の成長する姿を想像しながら、方策を書いてみてはいかがでしょうか。



なかなか想像できないという人は「論述試験対策講座」で参加者の想像の世界を味わってみてはいかがでしょうか。