ダイバーシティが改善のカギ

2019年02月22日

職業能力評価シートを活用したキャリアコンサルティングを行いました。

「自己評価」と「企業評価」をつけたあと、企業からのフィードバックを行います。それらを受けてのキャリアコンサルティングなのです。

■乗り越えるべき課題はなにか

その会社は、少数精鋭で一人ひとりが自分の持ち場で精いっぱい仕事をしていました。ですので、ハーズバーグ理論でいうところの「動機付け」については不満はみられませんでした。

一方の「衛生要因」つまり働きやすさという部分で課題がありました。お互いに気を使いながら、その気遣いが相手に伝わっていないという状況。

チーム全体の「連携」がうまくいくと、社全体のパフォーマンスがアップしそうだなという感じがしました。

■ダイバーシティを考える

「ダイバーシティ」という言葉はここ最近、毎日のようにどこかで目にします。ただ、その言葉の意味はなんとなく理解できても、それが何のために必要で、具体的にどうしたらよいのかわからずに手をこまねいている人も多いのではないでしょうか。

働き方が多様化し、価値観も多様化している現代。自分と違う価値観を排除することは簡単ですが、排除し続けるといつしか自分の価値観が排除されていたということにもなりかねません。

そのためにも、互いの働き方、価値観、大切にしたいことを受容し、認め合うことから始めていきたいですね。

■チーム内の連携をとるために

お互いの仕事や立場を尊重しながら、上手に連携をとるためにはどうしたらよいでしょうか。

まずは、「どうしてそう思うのか」「なぜそうしてしまうのか」その理由を伝え合い、認める必要があります。それぞれに理由があるはず。それを知ろうとせず自分の持論を訴えたところで、意見の着地点はありません。だからこそ、その理由をわかろうとする姿勢が必要なのです。

同じ価値観になりなさいと言っているのではなく、認め合うことが大切。

そのうえでチーム全体のパフォーマンスを発揮するために、その仕事は必要か否か、ほかにできる人はいるか、別の方法はあるかといった対策を立てる必要があります。

ひとりを責めたところでパフォーマンスはあまり上がりません。たとえその人が辞めたとしても、もっと残念な人が入ってくるかもしれません。そう考えると、今のチームのなかで全体最適を考えることが大切なのです。

ダイバーシティは、今の時代に必要不可欠な概念です。

それを具体的な行動変容に落とし込むためにも、職業能力評価シートを活用したキャリアコンサルティングをしてみませんか。