テレワークの現状を考える
皆様こんにちは!キャリアコンサルタントの中園久美子です。
新型コロナの問題で、多くの企業が自粛、休業を余儀なくされています。そのなかでテレワークを導入している企業が急激に増えているのは、皆さんご承知の通りです。
ではあらためてテレワークとはなんでしょうか?
■テレワークとはなにか
テレワークとは、「勤務形態の一種で、ICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態」のことをいいます。
- テレ=離れた場所
- ワーク=働く
つまり、普段働いている職場から離れた場所で働くことを指しているんですね。具体的には、自宅やカフェ、公園、電車の中でも「テレ」に該当するわけですね~(゚д゚)!
■コロナ以前のテレワークの目的と実施の成果
これまで政府は働き方改革に向けてテレワークの導入をすすめていました。厚生労働省では、導入のメリットについてこんなふうに記していましたよ。
【企業側のメリット】
人材の確保、育成
業務プロセスの革新
事業運営コストの削減 など
【従業員にとってのメリット】
ワークライフバランスの向上
仕事全体の満足度の向上 など
労働生産性の向上と従業員のワークライフバランスのためにテレワークは有効だよ!ということなんですね(*^-^*)
ちなみに、平成26年度のアンケートによるとテレワークの成果のうち「非常時の事業継続のため」はわずか20%にとどまっています(゚д゚)!
つまり、「非常事態のためにテレワークを」というのはあまり重要視されず、私たち労働者が働きやすい環境作りや企業にとっての生産性向上が、テレワークの大きなメリットであったという認識だったんですね。
■非常事態に生き抜く力
私たち人間には「正常性バイアス」といって、自分の都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう認知バイアスがあります。そのため、「私たちは大丈夫」「きっとそんなことは起こらないだろう」という過信から、対処が遅れてしまい取り返しのつかないことになってしまうことはよくあることです。
とはいえ、今回のようなコロナの問題が起こるとは、さすがに誰も予想できなかったのではないでしょうか。
そう考えると、最悪のことを常に想像しながら最善を尽くす行動をひとりひとりが心がける必要がありそうですね。