子どもの気持ちをちゃんと聞いていますか
本日、春分の日に「親子で学ぶアンガーマネジメントin福岡」を開催いたしました。
親は怒りの気持ちを上手にコントロールするためのテクニックと上手な叱り方をワークを通して学びます。
子供は、自分の気持ちをイラストに描いて上手に表現できることを目指します。
■自分の気持ちに向き合えない子ども
子どもたちの中には、怒っている顔を描けない子、絵を描こうとしない子、書きながらも「ヘン」「気持ち悪い顔」と何度も繰り返す子もいました。
決して絵がへたなわけではないんです。
むしろとっても上手だし、お行儀がいい。
なのに、肝心の気持ちを表すようなワークになったとたん、このような態度になってしまうのです。それはどうしてなのでしょうか。
■親の「べき」を押し付けていませんか
親子で学ぶと言いながら、親と子が別々に学ぶのはどうしてでしょうか。
実は、以前子どものワークを見学したいという親御さんがいらっしゃって、見学していただいたことがあるんです。
そのときの子どもはというと、親の様子を敏感に感じたり、ときには親の顔色を窺ったりしながらワークをすすめるんです。
自分の気持ちを描くのではなく、親の望む子どもの気持ちを描いている。
そうなると、残念ですがワークの効果は半減です。
■どんな気持ちも受け止める
では、子供たちにどう向き合ったらよいのでしょうか。
まずは、子どもの正直な気持ちをしっかり寄り添いながら聴いてみましょう。
親は子どもの気持ちを聴くとき、つい「そうかなぁ」「そうでないでしょ」と反論したくなります。
子どもの気持ちをありのまま受け止める。「そんな気持ちなんだね」「そう思っているんだね」と受け止めることが寄り添うってことなんです。
■子どもの気持ちを上手に聴くにはどうしたらいいの
子どもの気持ちを上手に聴くには、まずはどんなことを聞かされても動じないことです。
それから、受け止めているよと「承認」することが大切です。
これを私は「聴きだし力」ととらえています。「聴きだし力」をトレーニングすることで子どもの強みを引き出し、考える力を成長させることができるのです。
アンガーマネジメントと聴きだし力
聴きだし力のお話は次回するとして、まずは子どものありのままの気持ちを受け止めることから始めてみませんか。