育児女性のための技法を学んできました
「育児女性のための」キャリアコンサルティング技法を学んできました。
■女性のキャリア
キャリアコンサルティング協議会の技法を学ぶ講座には、3つのジャンルがあります。
中高年、若年者、女性。そのうち、今回は女性キャリアのための技法を学んできました。
ただ、少し不思議に思ったのは、中高年も若年者にも女性は含まれているのに(と私は捉えているのですが)、ここにきてわざわざ女性というカテゴリに分けるのはなぜ?ということ。
参加してみて腑に落ちたのは、女性といっても育児中の女性にターゲットを絞っているということでした。
つまり、女性のキャリアのなかでも女性特有の課題は、育児と仕事の両立ということなのです。
■育児をどうとらえるか
私の若かりし頃は、働きたいけれども育児をしないといけないから退職する、という人が大半でした。もっと言えば、結婚したら退職して家庭に入るのが当然という人も多かった時代です。
ところが、今の日本は、育児と仕事を両立したい人が増えてきました。
生活費のためという人もいますし、自分のキャリアのために仕事を続けたいという人もいます。ただ、時間は1日24時間しかなく、自分の体はひとつしかない。
となると、2つのことを両立しようと思えば、時間の分配をどうするか、誰と協力するか、何を優先するかが問題になってきます。
人によってやり方や考え方も違うし、周囲にどれくらいサポートがあるのか環境によっても違います。
だからこそ、私たちキャリアコンサルタントは、相談者に最適なキャリアプランを一緒に考えることが大切なのです。
■技法の前に
技法を効果的に使うのはもちろん大切なことですが、その前にもっと大切なことがあります。それは、目の前の相談者が何に悩んでどうしたいのかをしっかりと聴くということ。
そのためにも、私たちキャリアコンサルタント自身の価値観を横に置いておく必要があります。
「子育ては女の仕事でしょ」
「子どもが可愛くないのかしら」
こんな風に子育てのことを捉えてはいないでしょうか。
私たちキャリアコンサルタントは、子育てと仕事を両立している相談者の一番の味方でなければいけません。女性のキャリアコンサルタントだけでなく、男性のキャリアコンサルタントも目の前の女性相談者の「ありたいキャリア」とは何かをしっかりとサポートしていきましょう。