自衛隊でアンガーマネジメント研修を行いました
昨日は、自衛隊の皆様に「アンガーマネジメント研修」をおこないました。
今回は「叱り方」について。
■「叱り方」をなぜ学ぶのか
私たちは普段、誰かに「こうして欲しい」と伝えることがあります。「こうして欲しい」というのは自分の願いですから、つい感情的になることもありますよね。
でも、感情的に「こうして欲しい」を伝えてしまうと、伝えられた相手は委縮してしまったり、攻撃されたと受け止めてしまい、肝心の「こうして欲しい」が届かない。
だから、上手な「叱り方」を学ぶ必要があるのです。
「なんで期限までに提出できないの?」
「さっさとやりなさいよ!」
「その説明じゃ意味わかんないよ!」
こんな叱り方、あなたはしていないでしょうか。
■自衛隊という環境
誤解のないようにしていただきたいのが、自衛隊だからアンガーマネジメント研修をするということではありません。
「自衛隊=上官の言うことは絶対」というイメージがありますが、普通の職場となんら変わりません。
むしろ、私たちよりも「怒り」や「叱り方」について敏感にとらえていて、上手な「叱り方」を学ぼうと積極的に取り組んでいます。
自衛隊の活動というと命に関わることが多い現場です。命に関わる現場というと、医療や介護の現場も思い浮かびますよね。
ちょっとした不注意が取り返しのつかないミスにつながる。だからこそ厳しく言ってしまうということはよくあることです。
つまり、叱ることは大事で、どう叱れば「こうして欲しい」が効果的に伝わり、相手が傷つかないか。そこを理解できれば、堂々と叱ることができるわけです。
■研修でできること
私たちが日々怒るのは自然なこと。これは研修の中で何度もお伝えしていることです。でも、怒りの感情をそのまま相手にぶちまけてしまっては、相手も傷つくし、自分も後悔してしまいます。
研修では上手な怒りかたや叱りかたについて参加者の事例を一緒に考えながらすすめていきます。
研修でアンガーマネジメントを取り上げることの一番の効果は、「アンガーマネジメントなんて必要ない!」と思っている人にも聴いてもらえること。
職場内で「この人こそアンガーマネジメントを受けてほしい」という人がいれば、ぜひ研修という形でアプローチしてみませんか。