自衛隊員とアンガーマネジメント
皆様こんにちは。アンガーマネジメントファシリテーターの中園久美子です。
本日は、久留米自衛隊様にて、アンガーマネジメント研修を行いました。
■パワハラ防止研修のねらい
本日の対象者は、主に部下を持ち、指導にあたる上官の皆様にアンガーマネジメントとパワハラ防止についての研修を実施しました。
パワハラ防止研修は、パワハラの被害を減少させることが大きな目的です。
ただ、加害者側もまた、部下への指導に熱心なあまり、周囲から誤解を受けてしまうことも防止しなければなりません。
上官と部下が、共通の使命に向かい、快適な職場環境がつくれるよう、そのためにアンガーマネジメントを効果的に使いましょう、というお話をいたしました。
■怒りっぽいは生まれつき?
アンガーマネジメント研修をしていると、よく「僕が怒りっぽいのは生まれつきだから」「これは性格だから直んないよ~」という言葉をよく聞きます。
果たしてそうでしょうか。
アンガーマネジメントは、性格を変えるためのものではありません。
コミュニケーションを円滑にするためのテクニックです。
自転車に乗れない人が、練習すると乗れるようになるのと同じなんです。
「生まれつきだから」「性格だから」という人は、もしかしたら自分を変えることを恐れているのかもしれません。
恐れるのは無理もありません。
なぜなら、自分を変えるには、以前の自分を否定するところから始まるからです。
それでも私たちは、時代にマッチしたリーダーにならなければ、よいよい社会をつくることはできません。そのためにも、アンガーマネジメントを身につけることはとても重要です。
■優しい笑顔のリーダー
研修後、久留米駐屯地の司令とお話をさせていただく機会を得ました。
とても温和で優しい笑顔が素敵な方でした。
時代が変わるにつれて、リーダーの在り方が変化していると伺いました。
昔は声を荒げたりすることで統制がとれていたこともあったとのこと。
どこの組織も、時代にマッチしたリーダーを育成することが、未来の日本を守る最重要課題なのだなと、しみじみ感じました。
私は、自衛隊の敷地に入らせていただく時、少し緊張もしますがいつも楽しみにしています。
ここにいればみんなに守ってもらえそうと、勝手ですが安心感を覚えるからです。
そんな素敵な自衛隊員の皆様が、加害者にも被害者にもならないために、アンガーマネジメントを身につけていただきたい。
そんな思いで、これからもまた、アンガーマネジメント研修を続けていきたいと思っています。