誰かのために
■感情をコントロールするのもが制す
先日の大阪なおみさんは素晴らしかったですね~!
以前のプレーでは、怒りの感情をあらわにし、怒りの感情そのものに操られていて、テニスの本質がどこかにいってしまったような印象でしたが、しっかりと相手を見据えて、一点の曇りもないほど、心が安定していて、冷静な判断で一球一球を打ち返していたような気がします。
■キーワードは「誰かのために」
試合だけでも素晴らしかったのに、その後のコメントからも、彼女の精神的な成長がうかがえます。
「自分自身のことを考えていない時のほうが、よりいいプレーができているように感じます。それが道理にかなっているかはわからないけれど、よりモチベーションが上がります。」
「自分のため」に頑張ろうとする人は、自分の足りないスキルや、ダメな部分ばかりに目がいきます。足りない部分を底上げしようと頑張るのですが、自分の理想になかなかたどり着かない。
そのため、そんなダメな自分に意識が向きすぎてしまい、落ち込み、いいようのない怒りがこみあげるのです。
「誰かのため」に頑張ろうとする人は、自分の力が足りないとかあまり考えることはありません。
ただひたすら、相手のためを思って頑張りますから、自分の力不足で落ち込む暇もありません。
もちろん、たまには落ち込むことがあるでしょう。
それでも、大切な誰かのためですから歩みをとめることはありません。
「家族のため」「子どものため」「愛する人のため」そう思ったほうがなんだか力がみなぎりませんか?
■キャリアコンサルタントに求められること
国家資格キャリアコンサルタントや技能士を目指している人が増えています。
多くの人が傾聴技法を身につけようと懸命にスキルを磨いています。
もちろん、日々の研鑽はとても大切です。
そのとき、意識して欲しいのが、この「誰かのために」です。
キャリアコンサルタントですから「クライエントのため」ですよね。
わかっているのに、ついつい「自分の合格のために」になっていませんか?
そうなると途端にスキルが身につかなくなるから不思議です。
大阪なおみさんの成長は私たちに大きな勇気をあたえてくれました。
私たちキャリアコンサルタントは、クライエントのために、今ここにいます。
そのことを忘れず、日々研鑽し続けたいですね。