2級技能士:「具体」の目標でないと達成できない
2020年12月29日
■目的と目標の違い
普段、仕事のなかでよく使う「目的」と「目標」。
あなたはきちんと使い分けができているでしょうか。
- 目的は、最終的に達成する出来事であり、目指すべき最終ゴール
- 目標は、その目的を成し遂げようするために設けた具体的な手段のこと。
たとえば、相談者が定年後、再雇用で働くのか別の仕事をするか、はたまたゆっくりと家で過ごすかといった将来の方向性で悩んでいるとしましょう。
最終的には、方向性が決まることを「目的」としてキャリコンは進めていきます。相談者もそれを期待しているから、あなたのところに来るのです。
ただ、そうなるためには、相談者がそれらの方向性について十分な情報を収集していなければいけないし、自分が将来どの方向性に行けば納得できるのか、自分の価値観について整理する必要もあります。また、家族がいる場合、家族と相談なしでは方向性を決めることもできないでしょう。
つまり、これらができるようになることを「目標」とすれば、「目的」は達成できるということになります。
■具体と抽象
ここでもうひとつ重要なキーワードが、具体と抽象です。
さきほどの「目的」は抽象的で「目標」は具体的といえます。
そして、具体的であればあるほど、実行ができ、実現可能となります。
ですので、技能士試験は、具体的目標を問うていますので、相談者が納得し、行動に移せそうな目標を提示する必要があります。
■技能士がたてる目標とは
とはいえ、キャリコンが「〇〇ができることを目標にしましょう」と高らかに伝えたところで、「忙しくてできない」や「ちょっと難しそう」と言って、相談者が納得しないのでは本も子もありません。
キャリアコンサルティングは、相談者の人生を支援するものです。
そのためにも、相談者と一緒に考える姿勢が必要です。