2級技能士:傾聴だけでは国キャリと変わらない

2020年12月27日

■傾聴の姿勢でできること

キャリアコンサルタントやカウンセラーの基本姿勢は「傾聴」です。

相談者のお話に耳を傾け、じっくりとお聴きすることです。そのためには、聴く姿勢を大切にし、相談者が話しやすい場の雰囲気を作り上げることも必要になってきます。

これまで何度もブログに書いていますが、

  • 自己一致
  • 共感
  • 受容

ロジャーズのいうこれら3つの要素は、すでに備わっていて、キャリアコンサルタントならいつどんな時でも、この姿勢でいることが2級技能士には必須条件です。

■熟練キャリアコンサルタントとは

これら傾聴の姿勢があることは大前提で、そのうえで2級技能士としてのスキルが求められます。

そのひとつに「要約力」があります。

相談者は自分の言葉で、自分の経験を自由に語ります。語ることである程度、自分の問題について整理もできますが、それでも本質的な問題を整理しようと思うと、ひとりではなかなか難しい。

さて、そこで2級技能士のもつ「要約力」の出番です。

この「要約力」とは、相談者が語ったお話をある程度まとめてラベリングする力です。

「ということは、お金の問題ということですかね」

「ということは、部下の態度の問題というよりは、あなたの姿勢の問題ということでしょうか。」

〇〇の問題

こんな風に要約することで、相談者は自分が何について話しているのかようやく把握することができるのです。

■あなたに身に着けてほしいこと

2級技能士を目指すあなたには、このような要約力の力を身につけてほしいと同時に、プロフェッショナルとしての姿勢を意識して欲しいのです。

私たちキャリアコンサルタントは、問題を解決するプロではなく、問題解決を「支援する」プロ。そう意識すると、関わり方が少し違ってきそうですね。

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